南インドでYOGAをした日

神様は一つ・・

2008年2月、ムンバイから始めたインド旅で、2つ目に訪れたのは、ベージュ色の砂浜が果てしなく続くコルヴァビーチでした。

 

その場所が気に入って、少し長く滞在することにし、初めてYOGAを習うことにしました。

 

朝90分、夕60分のレッスンを7日間行うコース。参加者は、私のほかにスウェーデン人のパワフルおばさんの2人だけでした。

 

午前8時でも十分暑い2月の南インド。プレハブのような建物の中にエアコンは無く、じっとしていても汗ばむ身体で、見よう見まねに色んなアーサナ(体位)を取ります。

 

背中を額を汗が流れ、最後のシャヴァアーサナ(死体のポーズ)に辿り着く頃にはずぶ濡れ状態。

マット替わりの絨毯の切れ端の上に仰向けに寝転がると、汗ばんだ肌に絨毯の繊維がまとわりついて、気持ち悪いのなんのって・・

「あー早くシャワー浴びたいな」

そんな風に思いながら、目を閉じます。

 

ここからが不思議。

高い声の女性の、シヴァ神の歌を聴いているうち、次第に汗の不快感は消え、今までに体験したことのない様な心地よさに包まれている自分に気が付く・・

 

それが私の初めてのYOGA体験でした。

 

数日後、ビーチでアラビア海に沈む夕日を見ていたら、真っ赤なサリーを着た女の人が横に座って歌を歌い出しました。

その歌は、あの、シャヴァーサナの時に先生が流す、シヴァ神の曲と一緒でした。

 

「どんな宗教でも神様はたった一つ。どんな人間もあなたも私も元々は一つ。こうして(両手の親指と人差し指でリングを作って見せて)目を閉じて呼吸をする。頭の中を空にして、ただこの世界に溶け込むの」

 

歌い終わると、いつも先生が言うのとおんなじ、分かるような、全く分からないような事を言いました。

 

ただ、頭の中を空にして世界と溶け込む、というのは、あのシャヴァーサナの感覚と同じ事なんだろうな、と思いながら、彼女の話を聞いていました。